その時、久々に購入したスニーカーはコイツ、ナイキのワイルドウッドだ。これはナイキのアウトドア・カテゴリーに相当するAll Conditions Gear(以下、ACG)のスニーカーであり、同社の人気カテゴリーであるランニングやバスケットとは、ややデザインの趣を違えるアウトドア・クロストレーニングシューズだ。あくまで競技フィールドでの美しさ(舞台映えとも言えるだろう)を前提にしたランニングやバスケットよりも、アウトドアシーンに馴染むアースカラーのACGは、意外や街ナカでも違和感がない。
最近は徒歩の機会を増やすようにしているため、ブーツよりもスニーカーがいいなぁと思っていたトコに8160がぼちぼちソール交換の時期を迎える為、代役が必要になった。

この5〜6年はほぼレッドウイングと過ごしていたため、目先を変えてスニーカーをセレクト。と言っても購入は一昨年の夏、付き合わされて行った兵庫は垂水のナイキのアウトレットショップで購入した。ナイキはモデルチェンジを年4回と頻繁(Spring/Late Spring/Fall/Winter)に行うため、型落ちモデルが爆安価格でワンサカあった。なおモデルチェンジの回数はMSがバイトしていた5年以上も前の話であり、今は定かではない。各人のご確認をお願いしたい(笑)
このワイルドウッドはACGの人気モデル、ラバドーム同様にトレイルランニングの系譜に当たる。オリジナルは強度重視のレザーだったが、こちらは軽くて通気性に優れるナイロンメッシュ。ACGでも軽めのカラーは、ライトベージュをベースカラーとしたフェンネルというカラーバリエモデルの証で同じく初期ACGの人気モデル、ラバドームと共にリリースされた。
NIKE All Condition Gear
Air WILDWOOD
足部の内側縦アーチに沿ったインソール。
扁平足のMSは数枚のテープを足して補高
している。またフェンネルのカラーリングは
インナーソールのロゴにまで及んでいる。

サイドビューではシンプルな”acg”のロゴと
ベージュ×マットイエローのカラーリングの
相性の良さが確認できる。シンプルなデザ
インとカラーリングが映える初期型のACG
は古さを感じさせない。

余談だがそのラバドーム。最初のリリースは'89年頃で10年近い時を経た'98頃にナイキ.USAで復刻された。日本では一部のアメリカ資本系のアウトドアショップで販売され、MSも大阪丸ビルのアウトドアショップ(店名は失念)で購入した。ハイテクスニーカー・ブームの真っ直中だった日本で完全に取り残された感のあったACGの復刻モデルなぞ、当座その予定も無いと思っていたら、ナイキジャパンでも復刻モデルをリリース。ショップで「最後の一足」として微妙に合わないサイズを購入したMSは、後日ストックルームに山と積まれた豊富なサイズに涙した記憶がある(泣)

ACGにカテゴライズされるシューズは通常のランニングよりもアウトソールが柔らかい素材を使用しており、通常のランニングシューズよりややソールの減りは早いが、搭載されたエアクッションと相まって履き心地が柔らかい。もちろん、ウォーキングシューズのように履いた瞬間に実感できるほど極端なモノ(そこまで柔らかいと走行時、heel strikeに姿勢が崩れてしまう。しかも履いた瞬間に柔らかさを実感できるモデルの大半はインナーソールの柔軟性で補っている)では無いが(^^;)

森の中を主戦場とするスニーカーはその任を解かれ、街ナカ散策に配置転換。能力を存分に発揮する機会は与えてやれないが、MSの足元をシッカリと支えてくれるだろう。